VSTプラグインは、Waveform Free 12を使った楽曲制作に、大いに役立ちます。今回は、音圧に関するエフェクトとドラム音源の2つを紹介します。
音圧を確保する LoudMax
LoudMaxは、マキシマイザとよばれる種類のプラグインです。マキシマイザは、音割れやノイズをできるだけ出さずに、音圧(ここでの意味は、科学的な計測値ではなく、感覚的な音の大きさ)を、上げる働きをします。
DAWで使う音源の中には、瞬間的に、大きな音を出すシンセやドラムなどがあります。それらを使用すると、通常、DAWの音量モニターなどに、赤い警告ランプなどが表示されますから、その対策として音量を下げることになります。しかし、それでは、迫力に乏しい演奏になってしまいます。
そこで、LoudMaxを使います。突発的に出る過大な音だけを、減衰させてノイズ発生を防いでくれますから、いちいち音量を絞ることなく、全体的にも、迫力のある音圧を確保できます。
Waveform Free 12にも、同じような働きをするコンプレッサやリミッターを備えていますが、LoudMaxは、使用時に2つのスライダーを調整するだけという、DAW入門者の方には、とても扱いやすく、仕組みのわかりやすい特長を持ちます。使い方とインストールの手順は、次の動画(約4分半)にまとめました。
☆LoudMaxのダウンロード先:https://loudmax.blogspot.com/
すぐ使える多彩な Drumplayer
Drumplayerは、20のドラムキットを備え、ヒップホップやローファイからテクノ、ダブステップなど、多くの音楽スタイルに対応できるドラムプラグインです。
Drumplayerは、Waveform Free 12に付属するMicro Drum Samplerと比べると、ドラムキット数が多いのはもちろんのこと、14チャンネルミキサーを備えて、パーツごとの音質調整が可能で、ドラムキット全体にかけるエフェクトも豊富です。一度、楽曲(プロジェクト)にロードしておけば、Micro Drum Samplerのように再ロードすることなく、すぐに鳴らせるメリットもあります。
Drumplayerのドラムキット演奏例とインストールの手順は、次の動画(約6分)にまとめています。なお、インストールの際、メールアドレスが必要になります。準備しておきましょう。
☆Drumplayerのダウンロード先:https://99sounds.org/free-drum-vst/