無料DAW Waveform Free 12 ~ インストールと使い方 ~

Waveform Free

 このブログは、無料でDTMを楽しむための情報を発信しています。そのDTMの基本となるDAW(音楽制作ソフト)は、これまで、Cakewalk by BandLabを利用してきました。
 しかし、前回の記事のとおり、廃止になると、DTM入門者の方の新規入手が難しくなりますので、ここからは、無料DAW Waveform Free 12 に、切り替えて、DTM情報を、お伝えする予定です。

Waveform Free 12 の 特長

後継DAWに必要な条件

 Cakewalk by BandLabの後継DAWとして必要な条件は、完全無料で、初心者の方が扱いやすいものであるのはもちろんのこと、使用トラック数、制作したファイル保存などの主要機能が制限されないもの、そして何よりも、ここまで紹介してきた多くのVSTプラグインが、引き続き使えるものでなければなりません。
 調べると無料DAWは、たくさん見つかりますが、これらの条件をすべて満たすものは、多くありません。その中から、Waveform Free 12 を選びました。
 その一番の理由は、DTM入門に有効な作曲支援機能を備えているからです。この機能を使うと、楽器が苦手、キーやコードなどの音楽知識がないという方でも、短時間でオリジナル曲が作れます。

作曲支援機能の使用例

 次の動画は、DTM初心者向けに、Waveform Free 12 の作曲支援機能を利用した、曲作りの一例です。

Waveform Free 12 の インストール

 (注)Waveform Free 13がリリースされています。インストールの手順については、次のページをご覧ください(2024.5.2)。

Waveform Free 13 のインストール方法https://trydtm.com/waveform-free-13-howto/

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 Waveform Free 12 のインストールについて、次の動画(約8分半)にまとめています。前半は、上の動画でも紹介した作曲支援機能の使用例で、具体的なインストール方法は、後半部分になります。Waveform Freeは、macOSなどでも使えますが、動画は、Windows版の手順です。

☆Waveform Freeのダウンロード先:https://www.tracktion.com/products/waveform-free

Waveform Free 12 の 問題点

 この記事の執筆時点に、無料で入手できるバージョンは、Waveform Free の12.5.5ですが、日本語化すると、メニューリストなどが、うまく動作しないという不具合がみられます。特にDAW操作に慣れていない初心者の方にとって、日本語表示は、重要な問題ですが、今のところ、修正されるまでは、必要に応じて、英語表示と切り替えながら、使用するしかありません。
 この問題については、次の動画にまとめています。

Waveform Free 12.5.5 日本語化の不具合について

 動画(約2分半)は、Waveform Free 12 を日本語化する手順と、実際に、日本語表示の際に生じる不具合の例です。
【追記】 Waveformのバージョン 12.5.20 (ビルド完了: 27 March 2024) (64-bit) :動画でとりあげている不具合は解消されています。

不具合対策 翻訳OCRソフト Capture2Textの使い方

 Waveform Free 12 の日本語化不具合対策として、英語表示中心で使用する場合、画面の翻訳には、Capture2TextというOCRソフトを利用すると便利です。そのダウンロードと使い方については、次の動画(約4分)をご覧ください。

☆Capture2Textのダウンロード先:https://sourceforge.net/projects/capture2text/files/Capture2Text/

DAWを英語表示で使用するメリット

 DTMで利用するソフトの言語は、基本的に英語が用いられています。DAWはもちろんのこと、これからも、たくさんインストールすることになる、音源やエフェクトのプラグインの操作パネルや用語も、ほぼ英語です。
 したがって、はじめは戸惑うかもしれませんが、音楽制作の中心であるDAWのWaveform Free 12 の英語表示に慣れてしまえば、プラグインなどの操作や用語にも共通する部分がありますから、全体としてDTMに関する用語の理解がすすむメリットがあります。