作曲をしたくて、Cakewalk by BandLabをインストールしたという方は、次の3つの無料VSTを試しましょう。
1.ギター音源 Ample Guitar M Lite II
2.ドラム音源 MT Power Drum Kit 2
3.シンセ音源 Synth1
Ample Guitar M Lite II ギター
作曲の強力な助っ人
すでに、何かの楽器が弾けるというひとは、必要ないかもしれませんが、音楽知識がまったく無くて、楽器も得意ではないという初心者の方にとっては、Ample Guitar M Lite II ギターは、作曲の強力な助っ人になるでしょう。
なぜなら、Ample Guitar M Lite Ⅱは、生ギター未経験者でも、自動伴奏機能によって、指1本で、複雑なストラム(かき鳴らし)やアルペジオ(分散和音)奏法が、できるからです。
音楽の3大要素は、メロディ・ハーモニー・リズムといわれていますが、ギターが弾けると、好きなコード(ハーモニー)で、リズムカルに弦をかき鳴らしながら、メロディを歌えますから、これでもう、オリジナル楽曲の完成です。
Ample Guitar M Lite IIは、曲作りを簡単に、実現してくれる優れた無料VSTです。試してみたい方は、次の記事をご覧ください。

Ample Guitar M Lite Ⅱの使い方
Ample Guitar M Lite Ⅱで作曲するとき、コード知識は、不要です。実際に、パソコンのキーを打って、ギターをかき鳴らし、自分の気に入った響き(コード)を、並べていくだけです。
そして、そのギター演奏を、Cakewalk by BandLabで録音すると、コード指定などの演奏データを、自動で記録します。
もちろん、次の動画のように、録音せずに、打ち込み機能で作ったデータに、あとから手動で、コードを指定することもできます。
ベースギターのフレーズの作り方
Ample Guitar M Lite IIを弾いて作ったCakewalk by BandLabの記録データは、付属のSI-Bass Guitar(ベース・ギター)などのフレーズ作成にも、そのまま使えます。
次の動画は、Ample Guitar M Lite IIのコード記録をもとに、ベースラインを作る手順を紹介しています。
MT Power Drum Kit 2 ドラム
Cakewalk付属ドラムのSI-Drum Kit
Cakewalk by BandLabには、SI-Drum Kitというドラム音源が付属しています。あらかじめ、ロックやジャズ&ブルースといったカテゴリ別に、ドラムのMIDIパターンが、プリセットとして用意されていて、初心者にとっては、大変使いやすいしくみになっています。
ステップシーケンサーとよばれる機能を使えば、自由に、複雑なパターンも作れますが、やはり、DTMに慣れないうちは、たくさんのパターンの中から、ドラッグ&ドロップで手軽に、作曲に使えるプリセットは、欠かせません。

イントロ・フィルの多い MT Power Drum Kit 2
上記のように、SI-Drum Kitは、使いやすいドラム音源ですが、作曲に必要なイントロやフィルとよばれるパターンが、少ない弱点があります。
そこで、紹介するのが、無料で使えるドラム音源 MT Power Drum Kit 2です。図のように、SI-Drum Kitと比べると、イントロやフィルのパターン数が多いという特長があります。SI-Drum Kitの弱点を補うためにも、最もインストールしておきたいドラム音源のひとつです。

MT Power Drum Kit 2を、試してみたい方は、次の記事をご覧ください。

Synth1 シンセサイザー
Synth1は、メロディやそれに準ずる旋律などを担当するリードシンセとして、おすすめです。Cakewalk by BandLabには、Cakewalk TTS-1というシンセサイザー(総合音源)が付属していますが、比較して、Synth1には、次のようなメリットがあります。
音が太い
Synth1は、128種類のプリセット音色を持ちますが、そのよびだし手順は、単純で扱いやすく、音も、Cakewalk TTS-1と比べると大きく設定されていますから、メロディ弾きなどに、有効です。
Cakewalk TTS-1は、256と音色数は多いのですが、その音色のよびだしには、少し手間がかかります。
音の強さなども全体的に低めで、デフォルトのまま、バンド編成に使用すると、これまで紹介してきたベースやドラム音源の中では、埋もれてしまいます。
こうした点は、実際にVSTを操作して、音を出しながら比較すると、すぐにわかります。

ゼロから音が作れる
Synth1は、アナログシンセサイザーとよばれるタイプで、たくさんのノブ(つまみ)などを使って、さまざまな音を、ゼロから作り出せる基本的な機能を備えています。
操作に慣れてきたら、プリセットの設定などを参考にして、自分で音を合成、新しい音色を作り上げることもできます。
まずは、Synth1をインストールして、操作盤のノブを回してみましょう。インストール方法は、次の記事で、紹介しています。
