これまでのDTM入門の記事をご覧になり、興味がわいてきたという方は、ここで無料で利用できるDAWのCakewalk by BandLabをインストールしましょう。ただ、パソコンの扱いやソフトのインストールの経験が少ないという初心者にとって、このインストール作業は、けっして簡単ではないようです。そこで、少しでもわかりやすいように、インストールの実際を動画にまとめました。ご利用ください。
なお、ここでの紹介内容は、執筆時点のものですから、ソフトのバージョンアップや仕様変更などによって、表示や手順に異なる部分があるかもしれません。
実際のインストールにあたっては、必ず、ご自身でダウンロードサイトで表示される指示や操作手順に従い、確認しながら進めてください。この記事は、あくまでも個人の環境による一例です。この記事を参考にしたインストールによる不具合等についての責任は一切負えませんので、予めご了承ください。
また、当ブログのCakewalk by BandLabの紹介内容は、すべてWindows版に関するものです。
インストールの注意点
Cakewalk by BandLabのインストールに入る前に、次の点を確認しておきましょう。
最小システム要件
Cakewalk by BandLabは、お使いのパソコンが、次の最小システム要件を満たしていないと、インストールできない、あるいは、インストールしてもうまく動作しない場合があります。
・OS : Windows 8.1以降(64ビットのみ)
・CPU : IntelまたはAMDのマルチコア
・RAM : 8GB
・空きディスク容量 : 3GB
・画面解像度 : 1280×800
・ハードウェア : ASIO互換推奨 [ ASIO:大まかにいうとオーディオを入出力するための規格の一つ]
※あくまでも目安の一つで、執筆時点のDLサイトに表示されている要件です。
インストールで失敗しないために
インストールは、管理者権限を持つユーザーとして行う必要がありますが、うまく進まないときに、まず考えられるのはセキュリティ対策ソフトの干渉です。インストールを終えるまで、一時的に止めなければならない場合があります。セキュリティソフトを止めてしまうとウイルス感染が心配という方は、Cakewalk by BandLabのインストールのみ監視対象から外すなどの対策もとれるはずですから、お使いのセキュリティソフトの説明等を確認してください。
また、インストール時は、他の不要なアプリケーション(バックグラウンドのプログラムなど)はできるだけ終了させておきましょう。
ダウンロード手順を動画でチェック
実際のダウンロードに入る前に、その手順をまとめた動画を確認しておくと、わかりやすいかもしれません。
2023年2月6日作成の動画
2022年に、インストール方法の一部が、変更されました。以前は、Cakewalk by BandLabをインストールするために、BandLab Assistantとよばれるソフトが必要でしたが、不要になったのです。
はじめてインストールするという方は、次の動画を、参考にしてください。
以前の動画
こちらの動画は、2021年、当ページを作成した時点のものになります。Cakewalk by BandLabのインストールは、まず、BandLab Assistantのインストールから始めています。
BandLab アカウントの作成
メールアドレスとパスワードを準備する
Cakewalk by BandLabを使用するには、アカウントの作成が求められます。BandLabアカウントをお持ちでない方は、名前・メールアドレス・パスワードの3つを、あらかじめ準備しておきましょう。
BandLabサイトのアカウント作成ページで作成できます。無料です。
アカウント作成のポイント
上のサインアップの画面で、名前・メール・パスワードを入力しただけでは、アカウントの作成は不完全です。
入力したメールアドレスに、BandLabさんから件名「Please confirm your e-mail address(あなたのEメールアドレスを確認して下さい)」のメールが届きますから、「Confirm」ボタンをクリックする必要があります。
Cakewalk by BandLabのインストール
Cakewalk by BandLabをインストールする方法は、次の二通りです。①のボタンをクリックして、直接インストールするか、あるいは、②のBandLab Assistantをインストールして、そこから、Cakewalk by BandLabをインストールします。
☆ダウンロード先:https://www.bandlab.com/products/cakewalk
1 直接 インストールする
①の「Cakewalk Installer」ボタンをクリックすると、インストーラの「CakewalkSetup.exe」がダウンロードされます。このファイルをダブルクリックなどで、実行して、Cakewalk by BandLabをインストールします。実際の手順は、上の「2023年2月6日作成の動画」をご覧ください。
2 BandLab Assistantからインストールする
②の「BandLab Assistant」ボタンをクリックすると「BandLab Assistant Setup ○○○.exe」がダウンロードされますので、そのファイルを実行して、まず、BandLab Assistantを、インストールします。
BandLab Assistantをインストールしておくと、作曲に無料で使えるループなどの大量サウンド素材を、Cakewalk by BandLabで、簡単に利用できるようになります。
Cakewalk by BandLabのインストールは、図の右のとおり、上の「Apps]をクリックして、下の「Install」ボタンをクリックします。
Add-onsの内容
Cakewalk by BandLabのインストールで、次の4つのAdd-onsもインストールされます。
Studio instruments Suite
Studio instruments Suiteは、次の4つの音源です。
・SI-Bass Guitar ……… ベースギター
・SI-Drums ……… ドラム
・SI-Electric Piano ……… エレクトリックピアノ
・SI-Strings ……… ストリングス
Drum Replacer
ドラムのオーディオ素材を編集するAdd-onで、録音したバスドラムやスネア、タムなどをパーツごとに差し替え、好みのドラムキットが作れます。
Melodyne(30日間試用版)
ボーカルなどのオーディオ素材を編集するAdd-onで、ピッチ補正やリズム補正ができます。一度録音した音声などを、後から自由に編集できるわけです。試用は30日間になっています。
Theme Editor
GUI(グラフィック・ユーザー・インターフェース)の編集用Add-onです。具体的には、Cakewalk by BandLabの表示画面の構成パートごとの色の変更や調整などができます。
音が出ることを確認する
インストールが完了したら、さっそく、Cakewalk by BandLabのドラム音源などを使って、音が無事に出ることを確認しましょう。上の「2023年2月6日作成の動画」では、SI-Electric Pianoを使って、そのチェックをしています。
すんなり音が出れば問題ありませんが、もし、まったく音が出ないとなると、いろいろな原因が考えられますから、初心者にとって、少し手間のかかる問題になるかもしれません。
もし、パソコンが鳴らない場合は、次回「【無料でDTM入門 5】Cakewalk by BandLabから音が出ないときのチェック事項」で、その原因を探りましょう。