Ample Guitar M Lite IIのストラミングパターンを、グラフィカルに表示しているパネルは、ステップシーケンサーとよばれています。ここで、その働きを、もう少し詳しく紹介します。
ステップシーケンサーとは
Ample Guitar M Lite IIのステップシーケンサーは、ストラミングパターンの再生状態をリアルタイムで表示します。パターンの記録、編集、保存も行えます。シーケンスは、連続、順序といった意味があり、シーケンサー(sequencer)は、自動演奏装置などと訳されています。ステップ(step)は、表示されている横軸のコマで、16stepあります。
ステップシーケンサーの画面構成
視聴(Play)ボタンをクリックすると、最大16Stepに記録したパターンデータを、繰り返して再生します。パターンを、Cakewalk by BandLabに貼り付けて利用したい場合は、[Drag to Host]ボタンをクリップ領域などへドラッグします。
左端のアイコンの上部の8個は、アプ、ダウンのストロークやミュートを示すもので、下部の6個は、ギターの6弦に対応していて、アルペジオの表示、作成などに使えます。
表示されている各データの色がそれぞれ異なるのは、リズムの表現に欠かせないVelocityの値(音の強弱)を示すためです。鮮やかな赤色は、音が強く、暗い赤は中間、紫や青色は音が弱いことを表します。
左端アイコンの意味
ポインタ(カーソル)を、左端のアイコンに重ねると、各項目の内容などが表示されます。
拍子記号の表示
パネル右下のノブ「Time Signature(拍子記号)」は、次の6段階あります。図は、パターン1(SEQ#1)の場合の表示例で、「Tri」は、三連符(Triplet)を表します。実際に、各拍子を視聴するとわかりやすいと思います。
ステップシーケンサーの編集方法
このステップシーケンサーは、リストのパターンを表示するだけではなく、1Stepごとに、音を鳴らすタイミング、音の強弱、そして、アップ・ダウンストロークなどの情報(データ)を、新たに指定できます。うまく使いこなせば、既存のストロークやアルペジオのアレンジはもちろんのこと、独自のストラミングパターンも自在に作れます。
データの追加と削除
ステップシーケンサーにデータを加える場合は、入力したいStepのコマをクリックします。反対に、データを削除するときは、そのデータをダブルクリックします。
次の図の上段は、パターン1の各Stepに設定されていた12個のデータを、ダブルクリックですべて削除しているところで、下段は、Step#1のダウンストロークの1コマに、クリックでデータを追加して、そのあと、ドラッグでStep#2までタイミングを伸ばしているシーンです。
データ音の強弱
各音の強弱(Velocityの数値)は、データを上下にドラッグすることで、調整します。Step#1のダウンストロークに置かれたデータの場合は、図のようになります。