コンピュータキーボードの設定
コンピュータキーボードを使って、Ample Guitar M Lite IIで弾き語りをする場合は、鍵盤代わりのKeyの数が18個と限られています。もし、コンピュータキーボード(仮想コントローラー)を呼び出したままだと、すべてのKeyには、コードのみ割り当てられてしまい、弦を弾くストラミングパターンの操作ができません。
そこで、18個のKeyに、バランス良くコードとストラミングパターンを配置する工夫が必要になります。
結論からいえば、コンピュータキーボードのXキーを1回打って、1オクターブ上げると、図のように、コードを指定して、弦もかき鳴らせるようになります。
コードは、薄い緑色の囲みの中のKeyに13~24の12個、そして、ストラミングパターンは、8パターンのうちの最初の3個が操作できます。
実際に、パソコンのキーボードを使って示すと、Strummerパネルのコード表との関係は、次の図のようになります。
パソコンのKey[A]を打つと、パネルの鍵盤13を打つことになり、鍵盤13にはコード「C」が割り当てられているので、ここで、Key[K][O][P]のいずれかを打てば、「C」のコードが鳴り響きます。そして、パソコンのKey[F]を打てば、鍵盤18の「F」が指定され、そのコードを鳴らせます。
楽譜のコードの読み取り方
楽譜のコード読み取りから演奏までの手順
実際に、楽譜に書かれたコードを使って、DTMギターの弾き語りを想定してみましょう。
まず、楽譜や歌詞カードから「C」や「F」のコードを読み取り、コード表の情報から対応するコード番号を見つけます。すると、その番号で、パソコンのKeyの位置がわかりますから、そのKeyを、指で押せば、楽譜のコードが指定できます。
あとは、ストラミングパターンの設定された[K][O][P]のいずれかのKeyを、曲に合わせて、タイミング良く打てば、DTMギターの弾き語りの完成です。これまでに紹介した楽譜を利用して、この手順を練習しましょう。
竹田の子守唄のコード
楽譜から、「竹田の子守唄」で使用するコードは、「C」「G」「F」「Am」の4個です。楽譜に表記されている「C」は、Cメジャーとよばれます。楽譜でアルファベットの大文字だけの場合は、通常、メジャーとよばれる明るい響きのするコードです(必ずというわけではありません。他の表記法もあるからです)。楽譜に「G」は、Gメジャーとなります。
楽譜「C」の場合、コード表では、Cの文字の隣にMajがある「13」となります。楽譜「F」はFメジャーですから、コード表ではFの文字の隣にMajがある「18」です。
ここで、「16」にも同じFの文字がありますが、こちらは、隣にminの文字があり、Fマイナーとよばれます。マイナーは、暗い響きのコードです。楽譜では「Fm」と表記されます。よって、楽譜の「Am」は、Aマイナーで、コード表では、minの文字がある「22」となります。「14」のAは、隣にMajですから、Aメジャーで、この楽譜の表記法だと「A」と書き込まれます。
パソコンでは、歌いながら、左手の指で、Keyを押してコードを選び、右手の指でストラミングパターンの3個のキーのうち、1個を選んで、曲に合わせて、適当に打つことになります。テンポは、Cakewalk by BandLabのテンポ欄に「60」を入力しておきます。
演奏例は、次です。この動画では、ストラミングパターンの「1」キーの設定は、デフォルトのパターンではなく、アルペジオとよばれる奏法を選択して設定しています。
グリーンスリーブスのコード
楽譜から、「グリーンスリーブス」で使用するコードは、「Am」「G」「F」「E」「C」の5個です。テンポは、Cakewalk by BandLabに「60」を入力しておきます。また、拍子記号は、6/8です。Strummerパネルで変更しましょう。
次の動画は、ギターの単独伴奏ではないのですが、コード変更タイミングの参考にしましょう。演奏は、動画の最後の部分(6:55あたりから)です。