【Cakewalk作曲入門 6】DTMギター伴奏からベース・ドラムを加えたオリジナル曲作り

作曲入門

 これまでのまとめとして、少し長めのオリジナル曲を作ります。DTMギターでコード進行を決めて、ベースギターとドラムを加えた伴奏を作り、最後に、キーボードでメロディを弾きます。
 ここでは、先に、動画を紹介して、あとで作曲手順のポイントなどを確認しましょう。

作曲手順がわかる動画

【注意】プラグインエフェクトの紹介時など、音が大きくなるシーンがあります。再生時は、ご注意ください。

作曲手順のポイント

ギターから作るオリジナル曲の手順と注意すること

 ここで紹介する曲作りにおいて、主な手順と特に注意したいポイントを掲げます。

Cakewalk by BandLabの準備

 Cakewalk by BandLabは、起動したあと、[新規プロジェクト]から[Empty Project.cwt]を選択して、作曲の準備をします。制作する画面は、図のように[Advanced]を選択します。

Cakewalkの準備

DTMギターの準備

 次の手順で、Ample Guitar M Lite IIギターを準備します。ポイントは、ギターを操作するコンピュータキーボードの設定です。

(1)[挿入]→[プラグインシンセ]→[Ample Guitar M II Lite ](挿入オプションで「インストゥルメントトラック」と「シンセのプロパティページ」の2箇所にチェック)で、ギターをCakewalk by BandLab画面に呼び出します。
(2) Ample Guitar M II Lite ギターは、Strummerモードで、スイッチ(Strum Mode Toggle)をONにします。
(3)コンピュータキーボードを[表示]→[バーチャルコントローラー]→[コンピュータキーボード]で表示します。ここで、キーボードの[X]キーを1回クリックして、1オクターブ上げた設定にします。1オクターブ上げないと、PC(パソコン)キーボードで、ストラミングパターンを弾けません。
(4)ギタートラック1のインプットモニターボタンの点灯(ハイライト)に、注意します。点灯していないトラックでは、通常、コンピュータキーボードは、働きません。

インプットモニターボタン

コード進行を録音

 ギターを弾いて、適当なコード進行を見つけて、録音します。録音時も、インプットモニターに注意します。消灯していると、音が確認できないことがあります。

(1)コード進行
コード進行は、次のとおりです。コードといっても、ここでは、一般的に使われているEm、Amといったコードネームではなく、単にキーボードの文字です。
 [A]→[D]→[F]→[G] [H]→[D]→[H]→[D] [F]→[G]→[A]
(2)録音は、ギターのトラック1の「録音待機ボタン」をクリックした後、「録音ボタン」をクリックします。録音開始には、PCキーボードの[R]キーも使えます。

ベースギターパートの作成

 次の手順でベースギターを呼び出し、演奏データを作成します。キーの調整方法が、ポイントとなります。

(1)[挿入]→[プラグインシンセ]→[Bass]→[SI-Bass Guitar]
(2)ベースギターのピアノロールビューに、ギターのデータも同時に表示して、ベースギターのデータを、ギターのコード記録部分に、直接重ねて打ち込みます。

重ねて打ち込む

ドラムパートの作成

 次の手順でドラムを呼び出し、演奏データを作成します。

(1) [挿入]→[プラグインシンセ]→[Drums]→[SI-Drum Kit]
(2)サンプルの「Rock」の中から「BROCCOLIBREATH」を選び、イントロには 「HOUSEONFIRE-INTRO」を採用します。
(3)ドラムの場合は、キー調整の必要はありませんから、そのままドラムのトラックに、サンプルから選んだパターンを、ドラッグ&ドロップで貼り付けます。

メロディの演奏

 メロディは、Cakewalk TTS-1の音源を使い、PCキーボードで弾きます。
(1) [挿入]→[プラグインシンセ]→[General MIDI]→[Cakewalk TTS-1]。音色は、自分の好きなものを選びましょう。
(2)コンピュータキーボードを表示して、PCキーボードを弾く前に、必ず使用するトラックのインプットモニターボタンの点灯を確認します。
(3)あとは作成した伴奏に合わせて、PCキーボードでメロディを弾き、曲の完成です。